この手帖が出している数が、どこから来ているか。
一の宮の数は、資料によって違います。数が割れているものを、割れていないように書くことはできます。けれどそれをやると、現地で数え直した人に嘘をついたことになります。
だからこの手帖は、数を丸めずに、出どころごと出しています。以下はその内訳です。
収録しているのは 109か所。109社ではありません。同じ神社が複数の場所を持つことがあり、逆にひとつの場所を複数の社で数えることもあるので、109 は社の数として成り立ちません。所(か所)で数えたものを、社の数として書かないようにしています。
全国一の宮巡拝会が公にしている数は「102社・108か所」です。この手帖の 109 との差は、次のように説明がつきます。
108 − 102 = 6 … 諏訪(+3)・雄山(+2)・鳥海(+1)。1つの社が複数の所を持つぶん
109 = 108 + 1 … 名簿の版のずれが1社。鶴岡八幡宮は巡拝会の会員として確認できるもので、誤って入れたものではありません
巡拝会の数そのものも動きます(2008年の時点では「106社」でした)。これは外部の注記であって、この手帖の数ではありません。だから巡拝会の数に合わせて丸めることもしていません。
北海道神宮・岩木山神社・駒形神社・伊佐須美神社・秩父神社・波上宮の6社は、令制国の一の宮ではなく新一の宮です。カタログが追っているのは全国一の宮会の名簿であって、古代の令制国の集合ではありません。詳細画面では ◆ 陸中国・新一の宮 のように出しています。
奥宮のレコードは36件ありますが、場所としては33です。同じ場所を、別の本社からそれぞれ辿るためです。
36 を「36か所」と書くと、山を2つも3つも増やしたことになります。
奥宮の記述には 881本の出典を添えています。確からしさの表示は、その場所をその神社の奥宮だと書いている資料が、実際にあるかどうかで決めています。
神社が自分で出した刊行物は、確からしさの分子には入れていません。自分で自分を裏づけることはできないからです。行き方や所要のような実用の情報は、神社公式がいちばん正確なので、そちらはそのまま使っています。
資料を読み直して記述が変わることがあります。年の断定をやめて諸説の併記に戻したり、座標を社殿の位置に寄せ直したり。そうした変更は更新履歴に残しています。